先日、サントリーホールで行われたポリーニのリサイタルに行きました。
彼は一歩ずつゆっくりと舞台に登場し、
360度客席に挨拶をした後ピアノの前に座りました。
はじめの一音を弾き始めた瞬間、ホール全体が彼の世界に引き(惹き)込まれました。
前半はショパン、後半はドビュッシー。
演奏はもちろん、彼が醸し出す雰囲気や空気そのものにも感動し、言葉になりませんでした。
アンコールでの客席からの絶えることのない花束、客席総立ちでの鳴りやまない拍手。
彼が歩んできたピアニスト人生が、温かく澄み切った音に表れているように感じました。
最近、私は少しばかり執筆依頼を頂き、その締め切りに追われ、ぐったりしていたので、彼の演奏を聴いて心がすっきりしました。
当日の雨もなんのその、軽い足取りで家路についたのでした。
執筆についてはまた発売が決まりましたらお知らせします♪