Pianist Yoko Maruyama 公式ホームページ

ピアニスト丸山葉子公式ホームぺージ。プロフィール、コンサート情報、ブログなど。

評論・記事

【記事】

・月刊ショパン2016年11月号『ピアニストたちはいま…~ベテランから新進まで~』インタビュー記事 

・月刊ショパン2016年6月号  特集「クララ・シューマン没後120年」より

『ピアニストが語るクララ・シューマンの魅力』執筆

月刊ショパン2016年6月号

 

 









・ぶらあぼ2015年11月号『注目公演』掲載

・月刊ショパン2013年1月号 特集「ピアニストが語る2013年」執筆

・月刊ショパン2011年9月号 特集「この秋冬、絶対聴きたいピアニスト」掲載

 

【評論】

<2015年11月22日 丸山葉子ピアノリサイタル(銀座・王子ホール)>

月刊ショパン2016年2月号

「ブラームスの≪シューマンの主題による変奏曲≫。繊細な感情表現で、重音の難所も丁寧に聴かせた。」

「後半はショパンの名作4曲。後半に入って丸山の本来の表現がより発揮されたのではないだろうか。≪舟歌≫はペダルを抑制した開始でクライマックスに至るまでの持続が感じられた。≪ワルツ第1番≫は、華やかさとともにフレーズの呼吸も感じられた佳演。≪ノクターン第13番≫は、集中力をもって大きなうねりが感じられた。≪バラード第4番≫は研究された演奏。アンコールはブラームス≪間奏曲作品118の2≫とシューマン(リスト編)≪献呈≫。 」

 

<2011年10月10日(祝・月)丸山葉子ピアノリサイタル(銀座・王子ホール)>

雑誌「ムジカノーヴァ」 2012年1月号

 「…ショパンの作品表現に奏者の本質を聴いたように思う。含蓄に富む丸いひびきの創出と作品へのアプローチの正当性が充分に発揮された。元来、ショパンの作品の根底にはポーランド人がひとしく感じているという(訳出不可能といわれる言葉)”ジャル”(あえて言えば、喪失感を伴う憂愁の気分とでも言おうか…)の感覚が流れるという。当日のマズルカのごく自然で正統なリズム表現のうちに、この舞曲特有のすばらしい内的憧憬の世界が展開された。バラードとノクターンにおいても前述のアプローチによって、豊かなひびきのうちに作品の構図が明確に表現された。」(抜粋)


月刊ショパン 2011年12月号

~緻密に仕上げた素晴らしい演奏~
「…マズルカ第14番は抒情的な中の大きな表情が良い。第17番でも曲に適合したリズムと暖かみのある音が良い。バラード第3番は細部まで気配りのある演奏と共にスケールの大きさも見せた。ノクターン第7番は中間部の激しい感情の表出と共にショパンの歌を聴かせ、第8番の左手のアルペジオも効果的で、ショパンの甘美で美しい歌を華麗に表現したのは見事だ。スケルツォ第4番はきらきらと輝く音色が実に魅力的であり、パッセージも美しく情緒の感覚も良く、ショパンの中では最も聴きごたえがあった。各曲の特質をうまく捕えての演奏はとても見事だった。後半のスクリャービン≪幻想ソナタ≫では、第1楽章は作品中に潜む情感の伝え方がうまく、音の色彩感にも大きな魅力があり、第2楽章は三連符の動きも良くリズム感と音楽の高揚感によって見事な演奏となった。終曲≪コレルリの主題による変奏曲≫は、各変奏の特徴と正確を強く表出し、変化の大きい構成力充分の変奏曲は聴きごたえがあり面白かった。通して各曲緻密に仕上がっており、見事なデビューリサイタルの成功を喜びたい。」(抜粋)